医師国家試験の無い国はあるのでしょうか?

医学部受験生の皆さん、こんにちは(*^^*)/アシスタントの岡田です★★

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さて、昨日7月23日頃は二十四節季のうちの一つ「大暑」ですね~(^^)/暑さが最も厳しくなるという意味だそうです。

夏の到来を強く感じますが、農家の方にとっては田の草取りなど、暑い中での農作業が辛い節目の日ですね(><)

受験生の皆さんも、冷房がきいた部屋の中にいるとは言え、酷な時期かもしれません……

「夏の土用」は、「大暑」が終わり「小暑」になるまで続きます。夏バテ防止のために精力のつくウナギを食べるのも良いかもしれませんね♪*

 

さて、皆さんは医学部に合格し、そして卒業前には医師国家試験を受けると思います。

しかし、世界には「医師国家試験がない国がある」とご存知でしたか?(*^^*)/★

その一つが、ニュージーランドです!

何故かというと……ニュージーランドの人口は日本のおよそ30分の1、そして、医学部のある大学が2つしかなく、医学部の卒業生も2校あわせても毎年数百人しかいないそうです。

それぞれの大学で、教える側がふだんから学生の実力を把握しているので、ペーパー試験で実力をはかる必要がないという訳ですね。

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ではニュージーランドの医科大学の教育システムはどうなっているか、気になりますよね~

医学部が6年であるのは日本と同じですが、日本のように高校から現役で医学部に入学するのではなく、ニュージーランドの場合は「健康科学部」という学部に入り1年間勉強してその成績によって、2年次から医学部あるいは他の学部に進学するという、教育システムになっているそうです。

それだけでなく、他学部を卒業した人にも、2年時に医学部へ編入できる門戸が広く開かれているそうですよ(o^^o)

 

筆記試験ももちろんありますが、基本的には学生個人の普段の態度、実技成績が重視され進級できるそうです。

そして何より、5年生終了時のOSCEという臨床能力評価試験(一種の実技試験)に合格すると、6年生からはインターンとなりお給料もわずかですが、支給されるようになるらしいですよ!

つまり6年生時には少なくとも臨床医の「戦力」となるわけです。

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日本の医師国家試験を仮にトップの成績で合格しても、それはあくまで筆記試験の実力であって、必ずしも臨床能力に優れているとは言えませんよね。

毎年9000人程度の卒業生がいる日本の現状ではOSCE(臨床能力評価試験・一種の実技試験)を国家試験に取り入れるのは容易ではありませんし、ある一定の医学的知識を身に着けるための国家試験勉強ももちろん大切です!

しかし、ニュージーランドのように、同時に臨床の場で役立つような「医学教育」を行うことが日本の課題点だそうです!

 

ニュージーランドに限らず、外国の医学教育のシステムを知ると日本におけるその特徴や欠点が明らかになってきますね。

どの医科大学や医学部も、より良い医療者を育てるべく、他学部よりはかなり厳しいカリキュラムが用意されています。

私が通っている和歌山医大も、他大学の夏休みより、かなり短いです(笑)!

それは仕方がないことですよね。精一杯学びたいと思います(*^^*)★

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あちこちで、ひまわりが咲く季節になりました♪*

太陽の動きにつれてその方向を追うように花が回ることから、「日回り」と表記されることもあるそうです。

出来るだけ日を避けている私とは、大違いのひまわりですが、私が大好きな花の一つです★!

皆さんの身の回りには咲いているでしょうか?

また見つけたら教えて下さいね(^^)

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それでは、明日もナカサカ医進ゼミナールでお待ちしております♪*

※当記事掲載のニュージーランドの情報や数値などは、下記の論文を引用または参考にさせていただきました。
出典:
医師国家試験のない国の話」2009.01.30 著者:江原孝史 准教授
ニュージーランドの医学教育 -医師国家試験のない国の医学教育-」 信州医誌 55(1) 2007 著者:江原孝史

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