肥満症治療薬をご存じですか?

皆さんこんにちは。アシスタントの岡矢です!

突然ですが、みなさんは「ウゴービ」という薬をご存じですか?

これは肥満症の治療薬で、日本で約30年ぶりに承認されたものです。

11月に公的医療保険の対象になったそうです。

日本ではこれまでに長期利用が可能な保険適用の肥満治療薬がありませんでした。

そのため、今ウゴービが注目されています。

現時点での保険適用の条件は、高血圧・脂質異常症・2型糖尿病のいずれかを有し、食事療法や運動療法を行っても改善が見られず、以下に該当する場合です。

・BMI27以上で、肥満に関連した健康障害の2つ以上を有する

・BMI35以上

そのため、誰でも保険適用で投薬できるわけではありません。

そもそもウゴービにはどのような効果があるのでしょうか。

まず、食べ過ぎの予防です。

血糖値が上昇し満腹中枢に伝えられ、食欲を抑える指令が出されるため食べ過ぎの予防に繋がります。

次に、満腹感が得られることです。

胃の働きを抑えることで消化スピードが緩やかになるため、食べ物が長い間胃に留まることで空腹を感じる時間が短くなります。

そのため、少量の食事でも満腹感が得られるそうです。

そして最後に、代謝を向上させる効果です。

余分なエネルギーを脂肪として蓄える脂肪細胞を、余分なエネルギーを熱に変えて放出する脂肪細胞に変える働きがあるため、基礎代謝が上がり脂肪燃焼を促進させる効果があるそうです。

これだけの効果が期待されていると知ったら、今のところ大きな副作用があるとは言われていない薬である事も含め、保険適用外の方も自費で投薬したいと思われる方がいるのではないでしょうか。

実際のところ、人気がありすぎて争奪戦になっているそうで、そのため本当に必要とする患者さんに薬が行き渡らないという問題があります。

痩せて綺麗になりたいと思う方は沢山いらっしゃると思いますが、本当に必要な方に行き渡らないのであれば、保険適用の肥満症治療薬が承認された意味がわからなくなってしまいますね…

運動を継続的に行うことも、食事制限をすることも安易なことではありませんが、本当に薬が必要な方の手元に行き渡るかどうかは一人一人の意識の持ち方次第だなと思いました。

これは薬だけではなく何でもそうだと思いますが、本当に必要なものを必要な分だけ手に入れるということが今後の課題となりそうですね。

自分でなんとかなる場合は、薬に頼らずに解決する努力をしようと思いました。

では、本日はこの辺りで失礼致します。

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